Permaculture-log お問合わせ Sitemap
home
Permacultureとは? Permaculture Idea 学びの場 Blog Farmtrip2006 私の図書室 Link

2016-05-15 Sun

日本の離島の星と期待され、地域創生で有名な島根県沖合い60kmの島、「海士町(あまちょう)」。
2011年にその地を訪れてから、海士町との関わりは早いもので5年となります。訪問回数も10回におよびました。
海士町には「島留学」と銘打って全国から生徒を募集する、島、唯一の高校があります。
10回の訪問中、島前高校との関わりも持たせてもらう中、「地域地球学」という授業の成果を冊子としてまとめるということに携わらさせていただきました。

地域地球学は、グローバルな課題を地域から考える授業で、高校生が数名のグループに分けれてテーマを決め、研究・発表するというユニークなプログラムです。はじめてその授業を知ったときは「Think Global、Act Local」を実践する先進的な取り組みだなぁと感心しました。

さて、2014年に関わらせていただいたこの冊子制作。生徒や先生、地元で仲立ちをしてくださった役場の方、企業の方と多くの方にご協力いただきながら進めていきました。地域地球学の説明、生徒さんが作成したパワーポイントの紹介を編集作業からデザイン、組版、印刷まで毎度ながらひぃひぃいいながら何とか完成させることができ、学校関係者約300名に配布しました。



ここまではよかったのですが、
ひとつ、制作過程で関係者の皆さんにはお伝えできなかったことがあります。
こうした取り組みは、低予算がつきもので、相談の上、インターネットで注文できる印刷屋さんにデータを入稿し、製本することになりました。

気がかりなことがあったので、いちおう電話でどこの紙ですか?とその印刷屋さんに尋ねたところ、少しして調べた結果をこう伝えてくれました。

「APPです」

何の躊躇もなく、店員さんは答えてくださり、日本でもこうしたインターネットで注文可能な低価格を謳う印刷屋さんでは普通に取り扱っていることを思い知らされたのです。

世界でも最大級の規模を持つ製紙会社、アジアパルプアンドペーパー(APP)社(シナル・マス・グループ)。
NGOの中では、その名はよく知られています。日本でもある商社が販売を請け負っています。

APP社と並んで名前が挙がるのが、APRIL社(ロイヤル・ゴールデン・イーグルグループ)です。
両社はインドネシアやマレーシアを調達地として、紙の製造を行っています。その調達先がとてもグレーで、泥炭湿地林を含む保護価値の高い森林や、そこを造成した産業植林地から得ているとのことで保護区も含まれるとか。

こうした違法伐採木材からつくられた紙である可能性が高く、富士ゼロックスやリコーはコピー用紙をこれらの企業から調達することを早々と取り止めています。

ここ2、3年は、通常批判的な発言をしないWWFなどを含む多くのNGOから抗議の声を受け、APP社、APRIL社ともに持続可能な調達方針を発表しています。
しかしながら、何度も「改善します」と良いことを発表しながら、違法伐採を続けてきた両社についてNGOは慎重に状況を見守る姿勢を崩しません。

せっかく「地域地球学」というすばらしい授業のアウトプットをAPP社の紙を使って制作してしまったことに後ろめたさを感じつつ、グローバル課題に対面した出来事でした。

コメント









絵の中の文字を入力して下さい:

インフォメーション

暑さ厳しい日々が続きますね
暑さで疲れがたまりやすい時節ですが
皆さまどうかお体ご自愛ください

新規

カテゴリー

新規コメント

アーカイブ

プロフィール


Copyright © 2006 Permaculture-log All Rights Reserved.